全細胞抽出液の調製
培養細胞を回収し、全細胞抽出液を調製、保存するまでの工程を説明する。
Buffer Cを使用した全細胞抽出液の調製
1. 15mlチューブで細胞を1,000rmpで遠心しペレットにしたら、1mlのPBSを加えピペッティングし、1.5mlチューブに移して氷上に置く。
2. 2,000rpmで3min遠心する。
3. ペレットの5倍量のBuffer C(最終濃度0.1になるようにNP40を加えたもの。プロテアーゼインヒビターを加えてもよい。)を加え、泡立てないようにピペッティングする。
4. freeze & thawを3回繰り返す。溶けたら直に液体窒素に投入し、室温にさらさないこと。
5. 13,000rpm、20min、4°Cで遠心する。
6. 上清(全細胞抽出液)を回収する。
タンパク質の濃度測定用とSDS-PAGE用に保存する場合、タンパク質の濃度測定用に各試料から全細胞抽出液のまま5〜8ul程度ずつ別に小分けした後、各試料の残りの全細胞抽出液を等量ずつ別チューブに取り、total液量の5%の2-ME(2-メルカプとエタノール)を加え、5xSDSサンプルバッファーを1xになるように加えて98°Cで5min加熱する。その後、-80°Cで保存する。